恋に落ちる、沼にハマる
みなさんは恋に落ちたことはありますか?
「恋に落ちる」…ステキなような、絶望の淵を垣間見るような。
まだ初々しい頃に、太宰治の「斜陽」という小説を読んでいて、「これが恋に落ちるってことなのかな〜」と思ったものです。
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「今でも、僕をすきなのかい」
乱暴な口調であった。
「僕の赤ちゃんが欲しいのかい」
私は答えなかった。
岩が落ちて来るような勢いでそのひとの顔が近づき、遮二無二私はキスされた。性慾のにおいのするキスだった。私はそれを受けながら、涙を流した。屈辱の、くやし涙に似ているにがい涙であった。涙はいくらでも眼からあふれ出て、流れた。
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今読むと、「恋に落ちる」というより、沼にハマってないですかね?
太宰治はどうしようもないダメな男なんだけど、目が話せないし、心が持っていかれてしまう…という話が多いですよね。
もちろん、私は読み漁りました。
「ヴィヨンの妻」とか、大好きです。
ヴィヨンの妻を読むと、「女性ってたくましいんだな」と思います。
宮崎駿さんのアニメも、いつも女性はかっこよくてたくましいですよね。
そういう女に、私はなりたい。
男が「もうダメだあ〜」とか言ってるときに「何言ってるの!女は度胸だよ!」とか言えるような女になりたい。
実際には、私は「自分は気が小さくて、弱い存在で、1人で生きていけない」と思っています。
というより、そう思い込んでいる気がします。
恋の沼にハマってしまうことも多く、一日中彼氏のことを考えてしまったり、彼氏からの連絡を待ってしまったり、毎週末彼氏に会えるときには友達と疎遠になったりしていました。
彼氏と別れてしまうと、もう食事も喉を通りませんでした。
毎日泣いて泣いて、仕事のときもしょんぼりしていたのですが、これは「自分は1人で生きていけないのに、彼氏がいなくなっちゃって、これからどうしよう」という気持ちから来ています。
昔、安定はしていないけれど楽しい好きな仕事をしていたときは、失恋したとしても仕事をしていれば楽しかったので、そこまで落ち込むことはなかった。
「若さ」というのも味方して、「若いからまだ出会いとかあるしね〜」と思っていたところもあります。
これも「そのうち誰かと出会えるから『1人じゃない』」という依存からくる気持ちですね。
恋に落ちたり、沼にハマったりするのも、心を大きく揺さぶられるステキな体験なのですが、私はジェットコースターのような急上昇、急降下があるような恋ではなく、じんわりと温かい、お互いに温めていくような関係が一番いいなと思っています。
お互いに温めあって、お互いに目標に向かって努力しあえるような関係。
そんな関係を築くためには、自分がたくましくならないといけないんですよね。
「自分は1人では生きていけない」という考えは、自分で自分にかけている「呪い」です。
「人生、やれば、なんとかなる!」という気持ちで取り組めば、なんとかできます!
自分で「なんとかしてみせる!」という気持ちが大切です。
気持ちの強さに比例して、人生はなんとかなるものです。
逆に「自分には何もできないし」と思っていると本当に何にもできない人になってしまうので、ご注意ください。
現在、沼にハマって泣いている方は、自分に自信を持ってみてくださいね。
自信を持つためにはまず何かを初めてみましょう!
ヨガでもいいし、料理でもいいし、読書でもいい。
なんでも、興味があることならとりあえずやってみましょう!
そのうち自分が打ち込めるものを発見したり、心の持ち方が変わったりしてきますよ。
それでは、また。
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